vol.8 根拠のない高額査定に注意!
2021年05月02日
【売却成功のカギは適切な価格設定にあり】
「根拠のない高額査定」を行う不動産会社は残念ながら多く存在します。
高額査定が行われる理由の多くは売主様からの売却依頼を他社に取られないためです。
高い査定価格を見た売主様は「高く売ってくれそう」と期待し、その会社に依頼をします。
しかし、不動産会社が査定価格の根拠とする過去の取引事例は基本的にほぼ同じものですし、広告の露出度も大きな差はありません。
余程特殊な事情がなければ相場から乖離した価格をつけることはできないはずなのです。
高い査定価格は魅力的ではありますが鵜呑みにしてはいけません。
高値で依頼をした後のよくある流れとして、不動産会社が物件情報を積極的に発信しないことが挙げられます。
高い価格を提案しておきながら「どうせ決まらないから」と物件情報を流通させず、成約確率をさらに下げてしまうのです。
当然、そんなことでは売れません。
そして売主様が不安になってきたころを見計らい「引き合いが無いので仕方がありません」「値段を下げしましょう」と値下げを迫るのです。
このような一連の流れを業界用語で「干す」と呼んでいます。
また、この段階に至っては恐らく販売開始から3ヵ月程度は経っていることが多いのですが、その期間内に「売れ残り」というイメージが近隣に知れ渡ってしまうリスクすらもはらんでいます。
「根拠のない高額査定」や「干す」といった行為は、確実に業者側が悪いです。
しかし、その業者を選ばないという決断も可能だったはずなのです。
後悔しない売却の実現には、やはり「正しい情報」を根拠とした「正しい判断」が必要となります。